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イタリア便り

9.28
2016
ビキニ発祥70周年のウソ。

海辺でのバカンスを大切にするイタリア人の夏が終わった。 1ヶ月近いバカンス中にイタリア人女性の老いも若きもが連日着用する衣服の一つが水着である。

そのビキニ水着は今年の7月5日に70歳の誕生日を迎えた。現代のビキニ水着の考案者は、服飾デザイナーでもなければスタイリストでもないフランスの自動車エンジニアであるルイ・レアール。1946年つまり今から70年前にこの当時にしては、極めて過激な水着をファッション界に提案した。そしてその波紋の大きいことを予測して、当時米国が核実験を行なっていたマーシャル諸島のビキニ環礁での核爆発の威力に例え、「ビキニ」と名付けた。

しかし、実際は彼の思惑通りの爆発はせず、売上は一向に上がらず困難なものとなった。どのモデルもこのような小さく、厄介な水着を着用したいと望まなかったのである。困り果てたレアールは仕方なく、パリのカジノのストリッパーを発表会に起用したという話がある。その苦悩から10数年が経ち、映画界のトップスターが着用する事で瞬く間に世界中へと広がった。

イタリアでは1950年にはソフィア・ローレンがビキニを着てミス・エレガント賞を受賞し、流行るきっかけとなった。また、1962年には007のボンドガールのハニー・ライダーが純白でベルトに金の装飾を施したビキニを着用した。これがきっかけになり、ビキニ・ファッションが爆発一挙に普及することになる。

ビキニ水着の歴史は確かに70年であるが、実はその発想は今を遡ること2千年以上も前にあった。イタリアのシチリア島のアルメニア広場に、女性が2枚の布を胸と恥骨に巻いてボール遊びをしているモザイク画がある。その絵はローマ帝国時代のものであるから、ビキニ・ファッションは2千年以上も前にその端を発していたことになる。

近頃のイタリアでのトレンドは「トレンドを持たない事」とされている。 過去の衣服を見直し、色、柄や素材の組み合わせを変え、長い期間大衆に受け入れられ続けているこのビキニこそ真なるトレンドだと言う。 イタリア人の心は、早くも来年のバカンスの滞在先とその時着る水着に向かっている。

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