眠って「糖がたまらない」身体にする

Jan 11, 2024 | 高村知代子

「糖」ときいて、なにを思い浮かべますか?

「ダイエットの敵」「虫歯になる」そして、「糖尿病になる」とイメージされる方も多いかもしれませんね。

まず、糖尿病からご説明しますね。

糖尿病は、血糖値といわれる血液検査の数値が高くなる病気です。血糖値とは、血液の中の糖分のことです。血糖が少々高いくらいでは、痛くも痒くもありません。自覚症状がないと言っても過言ではありません。

しかし、この少々でも高い状態が続くと、様々な症状が現れます。

これこそが、糖尿病の恐ろしいところなんです。

糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病があります。

睡眠と影響がある糖尿病は、2型糖尿病のことです。ここでの糖尿病の話は、2型糖尿病のことになります。

糖尿病の合併症として、神経障害(手足の感覚が鈍くなり、怪我をしても気がつかないこともある)、視力が悪くなる(成人における失明の原因の第2位)、腎臓が悪くなる(人工透析となる原因の第1位)ことがあります。また、心臓や脳の病気にもなる確率も高くなります。

この様々な合併症が起こるのは、「動脈硬化」によるものです。まさに、生活習慣病(他に高血圧症、脂質異常症があります)の恐ろしさがここにあるのです。

つまり、動脈硬化が起こることで様々な病気になり、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)を脅かすこととなるわけです。

糖尿病は、遺伝的な体質もありますが、過食、運動不足や肥満、ストレスなどの生活習慣が大きな原因となります。この、生活習慣のなかの「睡眠」も血糖値に関与しているとの報告があります。

新潟大学の研究ですが、日本人38,987人を対象に8年間追跡調査を行ったところ、2,085人が糖尿病になった。睡眠時間を比較すると、毎日7時間から7時間30分の睡眠をとっている人が最も発症が低く、睡眠時間が6時間30分未満になると1,25倍高くなり、さらに5時間30分では1.53倍に上昇したというのです。(ただし、60歳以上の方はこの結果にはならなかったようです。その要因として、年齢が上がるにつれて、睡眠時間が短くなることが考えられています。)(※1)

睡眠不足は、体重増加との関係もあると「眠ってスリムになる」でもお話していますが、体重が増えて肥満になっていくと、血糖値も上がりやすくなります。また、食欲も増加するため必要以上のカロリー摂取となり、血糖値が上がります。

さらにたった一晩でも睡眠不足になると、皮下脂肪が溜まり、筋肉が減ると、アメリカの研究で報告されています。アスリートが、睡眠を大切にする理由もここにあるわけですね。(※2)

身体のなかで血糖値があがると、「糖化ストレス」が起こります。

これが、老化の原因となります。

最近、肌のハリがなくなった、乾燥気味になった・・そんな方は、血糖値が上がっているかもしれません。

他にも、骨をもろくしてしまったり、白内障(目のなかの水晶体が白く濁ってくる病気)になったり・・。高齢者がなる病気のイメージと一致しますよね!

さあ、身体のなかの糖を減らして、病気を防ぐだけでなく、老化にも影響してくるなんで!!

手っ取り早く、お金もかからないアンチエイジング!

こりゃ、寝るっきゃないね(笑笑)

 

 

(※1)Role of sleep duration as a risk factor for type 2 diabetes among adults of different ages in Japan:the Niigata Wellness study(Diabetic Medicine 2014年7月30日)
(※2)One night of sleep loss negatively impacts fat, muscle tissue(ノースウェスタン大学 2018年8月27日)
参考図書:⻄野精治「スタンフフォードの眠れる教室」幻冬社
クルスティアン・ベネディクト ミンナ・トゥーンベリエ
「Sleep,Sleep,Sleep」サンマーク出版
メンタリスト DaiGo「賢者の睡眠 超速で脳の疲れを取る」リベラ
マシュー・ウォーカー「睡眠こそ最強の解決策である」SB Creaitive