そもそも、人は寝ないといけないのか。
自分はショートスリーパーで、少しの睡眠で問題ないという方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、実際にショートスリーパーの方はいらっしゃいます。
ここで気になることは、本当に睡眠が短くて問題がないのか・・ということです。

実は、私たちの睡眠のタイプは遺伝子で決まっています。
夜型タイプの人は、朝起きることに苦労するでしょう。しかし、遺伝的な要素は3割から5割程度なので、残り5割から7割の生活習慣から早起きの習慣を身につけることは可能です。
しかし、ショートスリーパータイプではないのに、短い睡眠を続けたらどうなるでしょう。
今回は、睡眠の効果についてお話ししていきます。

睡眠の効果・・寝ている間になにが起きているの?
まず、人をふくめて眠らない動物はいません。

寝ている間、ほとんどの人が身体を横にして、あまり動かない状態にあることでしょう。
この寝ている時間、どんな効果がもたらされているでしょうか。

睡眠の効果はたくさんあります。
・精神的安定
・身体の回復
・免疫力の強化
・記憶の定着
・脳のメンテナンス
・学習能力、判断力の向上
・美容効果
・アイディアの創出などなど・・

睡眠は無料でできることですので、費用効果半端なしです(笑)
早速、手に入れたい効果を今晩の睡眠からゲットしましょう。

でも、眠れない・・それって春バテ!?
夏バテはよく聞くけど、最近は「春バテ」なる言葉も飛び交っています。
春バテとは、春先の寒暖差や気圧の変化、さらの4月から新しい生活環境となることなどによって、引き起こされる、心と身体の不調のことを言います。

ついイライラしてしまうことはありませんか?
いつもより、怒りっぽくなっていたら・・
それは、春バテかもしれません。

春は寒暖差が大きいことや気圧の変化のため、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経は、「ココロや身体の調子に直結する神経」で、日常生活の過ごし方や環境によって、良くなったり悪くなったりします。

この自律神経の乱れが、睡眠の妨げになり睡眠の効果を手放すことになるのです。

睡眠の効果:自律神経を整えよう
自律神経は、交感神経と副交感神経とがあり、呼吸、消化、血液を流すなど、私たちが生きてくために必要な身体の働きをコントロールしています。

あなたは、これから大勢の前でプレゼンをしないといけない・・となった時、ドキドキするのではないでしょうか。
これは、自律神経の交感神経の働きによって、心拍数が上がるからなのです。

そんな時は、深呼吸をしてみてください。
できれば、お腹を膨らませて行う腹式呼吸がオススメです。
これは腹式呼吸をゆっくり繰り返すことで、副交感神経が優位となりリラックスしてきます。リラックスしてくると、ドキドキもおさまるというわけなのです。

自律神経の交感神経は、身体を活動的にする働きをもち、一方副交感神経は身体をリラックスする働きを持っています。
この交感神経と副交感神経のバランスが取れていることが、身体の調子もよい状態になります。
そのバランスが取れているとは、昼間に交感神経がしっかり働いてくれて、夜は副交感神経が働いてくれることが理想となります。

では、どうやって自律神経を整えるのか。
その一つが睡眠なのです。

睡眠の効果を手に入れるには、寝る3時間前には副交感神経を高めておきましょう。
その方法はいくつかあります。

・夕食は寝る3時間まえにはすませておく
・寝る1時間30分前に入浴する
・夕方ころに軽い運動をする
・呼吸の吸う・吐くを1:2のリズムでおこなう

この呼吸法の吸う:吐くの1:2の長さは、諸説ありますが、ひとつの方法として、
① 3秒かけて鼻から胸いっぱいに息を吸う
② 6秒かけてゆっくりと口から吐く
③  ①②を3分くらい繰り返す
ぜひ、試してみてください。時間は、目安でかまいません。

まとめ
春の不調を、睡眠の効果で改善しましょう。
そのために、寝る前に自律神経を整えてみませんか。
自律神経が整うと質のいい睡眠となり、睡眠による効果は最大になります。
寝る前の腹式呼吸で、身体をリラックスさせてみませんか。
明日の朝は、スッキリ目覚められるかも!

 

柳沢正史「快眠法の前に今更聞けない睡眠の超基本」毎日新聞
「自律神経を整えるお得技ベストセレクション2021」普遊舎
脳神経外科医 奥村渉「脳のゴミを洗い流す「熟眠習慣」」すばる舎
東京大学大学院・医学博士 酒谷薫「じぶんでできる熟眠脳のコツ」ビジネス社
スタンフォード大学医学部精神科教授 西野精治「スタンフォードの眠れる教室」幻冬者
マシュー・ウォーカー「睡眠こそ最強の解決策である」SBクリエイティブ株式会社
トキオ・ナレッジ「睡眠にいいこと超大全」宝島社
メンタリストDaiGo「賢者の睡眠超速で脳の疲れを取る」株式会社リベラル社