平日はどうしても忙しくて睡眠不足。そんなときは、週末に寝溜めをする方も多いですよね。
でも、上手に寝溜めをしないと、体のリズムが崩れてしまうこともあるのです。
よく行われるのが、時間に余裕があるお休みの日に、朝遅くまで寝ておくこと。

確かに睡眠時間は増やせるのですが、朝遅くまで寝ているとその日の夜もあまり早くは寝られず、余計に夜ふかしになることも。
こうして週末の間に夜ふかし朝寝坊になってしまうと、体内時計も夜型にシフトし、月曜日の朝、起きるのがとても大変になります。
なぜなら、月曜の朝起きる時間になっても、まだ体にとっては「夜」の状態だからです。

血圧も体温も上がりきらず、だるくてなかなか起きられません。
こうなると、週の前半は、なんだか調子が悪い状態を引きずってしまいます。

週の後半になってようやく調子が戻ってきますが、そうするとまた週末がやってきて夜型になってしまいます。
このような不調を防ぐためには、休日でも朝寝坊を2時間程度までに抑えることが大切です。

睡眠時間をもう少し増やしたい場合は、夜寝る時間も少し早めてみましょう。
ただし、普段の就寝時刻の2〜4時間前は「睡眠禁止ゾーン」と言って、覚醒度が上がり、寝つきにくい時間帯になります。

早寝するにしても、普段より1時間早い程度にしておくのが良いでしょう。
また、「寝溜め」とは言っても実際には睡眠の「貯金」にはなっておらず、「借金返済」にとどまっていることがほとんどです。
週末に上手に睡眠時間を補いつつ、平日の睡眠時間をできるだけ増やせるよう工夫してみてくださいね。