そもそも免疫力って?
コロナ感染流行以降、免疫力向上というワードをよく目にするようになりました。
では、免疫力とはどういうことでしょうか。
私たちの身体に、細菌やウィルスといった病原体が侵入した時に、その病原体をやっつける力が「免疫力」です。他にも、私たちの正常な細胞に異常がおき癌細胞になった時も、異物として攻撃し、消滅しようとする力が「免疫力」となります。老廃物も処分してくれます。
この免疫力は、生活習慣によっても減ったり、増えたりします。また、季節や年齢によっても変わります。この免疫力が下がると、かぜなどの感染症にかかりやすくなり、さらには肺炎など重症化(悪化)していきます。
免疫力は、私たちの健康を保つために重要な役目をしているわけです。
「自然免疫」と「獲得免疫」
もともと私たちの体に備わっている免疫を「自然免疫」といいます。身体に侵入したウィルスなどに、いち早く攻撃をしてくれます。
一方、「獲得免疫」は、身体に侵入した病原体の情報を記憶して、また同じ病原体が身体に入ってきた時に、いち早く対応します。一度はしかにかかると、2度かかることはない(まれに例外もありますが)と、きいたことがあることと思います。これが、獲得免疫となります。また、この時期にインフルエンザの予防接種をしますよね。これも「獲得免疫」となります。
カルフォルニア大学で行われた研究では、鼻に大量の鼻風邪の原因となるウィルスを注入するという実験が行われました。
ウィルスを注入する1週間前の睡眠時間を、5時間未満、5〜6時間、6〜7時間、7時間以上のグループに分けたところ、睡眠時間と感染率がきれいに比例したとの報告がされています。睡眠時間が5時間未満のグループは、感染率50%であったのに対し、7時間以上の睡眠では18%であったいうのです。
さらに、インフルエンザの予防接種を受ける前の睡眠時間を6日間4時間の人は、免疫反応が50%のしか示さなかったという報告もあります。
疲れが溜まると風邪をひきやすくなるわけですね・・
疲れに効く食べ物
それは、ズバリ鶏むね肉!
羽の付け根にある鶏むね肉には、「イミダペプチド」が大量に含まれています。
この「イミダペプチド」は、抗酸化作用(身体のサビをとってくれる作用)を持ち、疲労回復をもたらします。
この鶏むね肉、どれくらい食べるといいかというと100gで充分。
できれば、梅干しやレモンのような酸っぱいものと一緒に食べるのがおすすめ。
この酸っぱいなかに、クエン酸が含まれておりさらに疲労回復のお手伝いをしてくれます。
マグロの尾びれに近い部位にも、「イミダペプチド」が多く含まれます。
ながら運動
運動する時間を確保することが難しい人も多いことでしょう。
そんな方におすすめなのが、このながら運動「片足立ち」
1分間✖️3回の片足立ちを左右行うだけで、なんと53分歩いた効果と同じというのです。ふくらはぎは、第2の心臓とも言われ、ポンプの役割をしています。片足立ちでふくらはぎを刺激し、血流をよくしてみましょう。レジ待ちの時なんかでも、できそうですよね。
歩く時に、いつもより少し大股で歩いてみるのも、運動量アップになります。
できそうだなと思うほうから、早速はじめてみましょう。
両方できたら、さらに効果倍増です!!
まくら選び
枕選びのポイントは、「高さ」と「形」
特に枕の高さは、寝ている間の呼吸に影響します。
ポイントは、立っている姿勢がキープできること。また、寝返りがしやすいことも、重要なポイントとなります。
朝目が覚めた時に、肩が凝っているような方はぜひ検討してみてくだい。
まとめ
免疫力アップのコツは睡眠時間。
加えて、疲れをとる食事やながら運動で効果アップを狙いましょう。
自分へのご褒美で、ご自身にあった枕はいかがですか。
これで今年の冬は、インフルエンザ知らずかもしれませんね。
脳科学者茂木健一郎「眠れなくなるほど面白い脳の話」日本文芸社
脳神経外科医 奥村渉「脳のゴミを洗い流す「熟眠習慣」」すばる舎
東京大学大学院・医学博士 酒谷薫「じぶんでできる熟眠脳のコツ」ビジネス社
スタンフォード大学医学部精神科教授 西野精治「スタンフォードの眠れる教室」幻冬者