お酒を飲んでから寝る習慣のある方もいらっしゃると思います。
飲酒には、確かにリラックスやストレス解消になる場合があり、寝酒をすると寝つきをよくする効果もあります。

しかし、寝酒が睡眠に良いかというと、実はそうではありません。
寝酒をすると寝つきは良くなるものの、特に睡眠の後半で顕著に睡眠が浅くなり、夜中に途中で起きやすくなるのです。

そしてアルコールには利尿作用もあるため夜中にトイレに起きやすくなり、ますます中途覚醒することになります。

さらに、寝酒は習慣化しやすく、飲酒量が増えがちです。
眠るために飲んでいても、しだいに耐性ができてしまいます。
同量のアルコールでは効果が得られなくなるため飲酒量がどんどん増えてしまうのです。

飲酒量が増えれば睡眠そのものはますます浅くなり良い睡眠がとれないという悪循環になってしまいます。

このように、アルコールは睡眠によい影響は及ぼしません。
寝酒は避け、晩酌をするとしても寝る3〜4時間前までが目安です。

寝るためにアルコールが必要、というほど睡眠に悩まれている場合は、アルコールに頼るのは逆効果です。
生活習慣を改善したり、医療機関を受診して治療を受けてくださいね。