睡眠の質にも関係している深い眠り。
深い眠りは、揺さぶり起こしても起きない時の眠りのこと。
何度もお伝えしていますが、睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠とがあります。
両方とも体を休める睡眠ですが、レム睡眠は浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠りと言われています。また、睡眠の割合でいうと、レム睡眠は25%、ノンレム睡眠は75%。
この深い眠りの間に、成長ホルモンがしっかりと分泌されます。
この成長ホルモン。子供から大人の身体へと成長していくために必要なホルモンですが、大人になっても必要なホルモンなのです。
大人になってからの成長ホルモンの役割は、日中の心身の疲れを癒してくれるとともに、新陳代謝にも関わっています。皮膚や骨は絶えず生まれ変わります。いつまでも若々しい肌をしている人は、成長ホルモンがしっかりと分泌される深い眠りをしている人といえます。
アンチエイジングにも、睡眠は重要な役割をしているのですね。おまけに免疫力もアップします。これから、インフルエンザなどの感染症が増える時には、特に手に入れたいものです。
では、深い眠りのノンレム睡眠の割合を増やすのは、どうすればいいのでしょうか。

まごわやさしいこ

これは、孫が優しいということではない。(ベタすぎ笑笑)
身体にやさしい食事は、睡眠にもいいんです!
「ま」大豆、あずきなどの豆類
「ご」ごま、ナッツ、アーモンドなどの種実類
「わ」わかめ、昆布などの海藻類
「や」野菜、根菜
「さ」魚、特に小型の青魚
「し」しいたけ、しめじなどのキノコ類
「い」さつまいも、里芋などの芋類
「こ」みそ、漬物などの酵素
ようは、和食のお魚定食。
よくに夕食は、食物繊維を意識してとってみてください。
睡眠にも体力が必要。そのためにもしっかりと身体作りを心がけましょう。

筋弛緩法

成長ホルモンを分泌させるには、適度な運動も必です。
とはいえ、忙しい毎日のなかで運動をする時間はちょっと・・という時に、ぜひしてみてください。
筋弛緩法は、リラックス法のひとつでもあります。
両肩を耳に近づけるように上方にあげます。そして、一気に力を抜きます。腕がだら〜んとするイメージまで力を抜きます。
そのほかにも、足に力をいれる、お腹に力をいれるなどあります。
ここでポイントとなるのは、8割程度の力をいれるということ。
力を入れる時間と、力を抜く時間は、1:2にすることです。

毎朝1分間の笑顔にチャレンジ

朝から笑えないと思われたかもしれません。本当に笑う必要はないのです。
私たちの脳は、実は単純なんですよね。
この脳の特徴をうまく使うのが「口角をあげる」
鏡を準備してください。
鏡を見ながら口角を上げてみてください。なんだか、気持ちがウキウキしてきませんか?
このウキウキが幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を分泌します。そして、この幸せホルモンのセロトニンが、やがて睡眠ホルモンである「メラトニン」に変わっていきます。
一日が気持ちよく始められ、深い眠りになり睡眠も良くなる!
これぞ大好物の、一石二鳥。

まとめ

深い睡眠のキーワードは、成長ホルモン。
最近老けた気がするなら、睡眠を見直してみませんか。
バランスの良い和食を食べて、鏡の前でにっこり。
気持ちのいい朝は、素敵な1日になること、間違いなし!

 

脳科学者茂木健一郎「眠れなくなるほど面白い脳の話」日本文芸社
脳神経外科医 奥村渉「脳のゴミを洗い流す「熟眠習慣」」すばる舎
東京大学大学院・医学博士 酒谷薫「じぶんでできる熟眠脳のコツ」ビジネス社
スタンフォード大学医学部精神科教授 西野精治「スタンフォードの眠れる教室」幻冬者