仕事のことが気になって、ベッドに入っても翌日のことを考えてしまったり、眠れないことが心配でベッドに入ると緊張してしまったり。
寝る前になかなかリラックスができないという方は、『筋弛緩法』を試してみてください。
筋弛緩法とは、その名の通り筋肉を弛緩させる方法です。
私達の心と身体はつながっているので、心が緊張すれば身体も緊張するし、身体が緊張すれば心も緊張してしまうもの。
この方法は、心をリラックスさせるために、身体をしっかりリラックスさせるという考え方を元にしています。
とはいえ、体の力を抜いてくださいと言われても、意外にうまく抜けないもの。
そこで、一旦力を入れてから脱力する、というやり方で全身の筋肉の力を抜いていくのです。
まずは時計やアクセサリー、ベルトなどは外しておきましょう。
椅子に浅く腰掛け、膝は90度に曲げて足を床につけます。
軽く前かがみになり、手を膝の上に乗せてグーに握ります。
そこから5秒間ぎゅっと力を入れて強く握り、その後、パッと力を抜いて20秒ほど待ちます。
特に力を抜いたときに、手の感覚に意識を向けましょう。
例えば、
・ぽかぽか温かい感じ
・冷たいものが抜けるような感じ
などです。
次も同様に行いますが、2回目は手を握るときの感覚にも注意を向けてみてください。
・爪が当たっている感じ
・手の甲が突っ張る感じ
など感じてみましょう。
その後も、腕、肩、首、背中、お腹、脚と順に行っていきます。
同じように5秒ほど力を入れてから一気に力を抜き、そこから20秒ほど、力が抜けたときの感覚を味わいます。
この筋弛緩法を寝る前に行うと、寝つきが良くなり、睡眠の質も改善します。
続ければ続けるほど、より効果も大きくなっていきますので、ぜひ習慣にしてみてくださいね。