よくないとわかっていても、ついついやってしまう睡眠不足。
なんとなく健康に悪いのはご存知だと思いますが、具体的にどんな影響があるか知っていますか?

徹夜すると、明らかに具合が悪くなるのがわかりますよね。
でも慢性的な睡眠不足は気づきにくいのが怖いところ。
夜ふかししたくなった自分にブレーキをかけやすくするためにも、睡眠不足の悪影響を具体的に知っておきましょう。

例えば有名な研究で、6時間睡眠を2週間続けて影響を調べたものがあります。
6時間睡眠というと、決して特別な状態ではありませんよね。「私も同じです」「それより寝ていません」という方も多いのではないでしょうか。

結果、注意力やワーキングメモリは1晩徹夜したのと同じくらい低下します。
さらに、これらのグラフの傾きはまだまだ右肩下がり。
このまま6時間睡眠を続ければ、さらに低下していきそうです。

一方、本人はというと… 感じている眠気具合は、2週間で1日の徹夜明け程度。
日ごとに眠気はあまり変わらなくなっていき、それ以上増えなくなってしまいます。
つまり、慢性的な睡眠不足では、自分が気づかないうちに、思った以上に判断力が落ちてしまうのです。

ちなみに、1日徹夜した状態の注意力は酔っ払い状態と同じ。
6時間睡眠を2週間以上続けていると、日本酒1〜2合を飲んだ後の注意力で生活しているのと同じ、ということになるのです。

実際、夜中まで仕事をしていると…。
その時は完璧と思っても、朝に見返したらミスが多くて驚く!
なんていうこと、ありませんか?私も時々経験して、反省します。

毎日が徹夜状態、酔っ払い状態と同じパフォーマンスで、本来の自分の能力を発揮できていないとしたらとてももったいない!

どうしても睡眠を削らざるを得ないことも時にはあると思います。
知ってほしいのは、それで大丈夫、ではないこと!
ミスが増えたり効率が落ちることを知った上で、それでもやるのか/一旦寝るのかを考えると、ベストな選択ができるのではないでしょうか。