わたしたちの体は、日光を朝浴びることで体内時計と地球のリズムのズレが解消されます。
そうすると、夜になれば睡眠ホルモンであるメラトニンがしっかり分泌されぐっすり眠ることができるのです。

しかし、このメラトニンの分泌を妨げる大敵があります。
それは夕方以降に浴びる「強い光」です。

午前中の光は体内時計を少し早寝早起きにずらし地球のリズムにあわせてくれます。
一方、夕方以降に強い光を浴びると「まだ昼なのかな?」と体が勘違いします。
そして体内時計がより遅寝遅起きにシフトするのです。

緯度の非常に高い地域ではまた別ですが、日本で暮らしていれば、夕方以降に強い日光を浴びることはありません。
しかし、実は室内環境でも体内時計に影響するレベルの光があるのです。
よく言われるのはスマホ等のブルーライトですが、光の強さでいうと、それ以外にももっと注意が必要なものがあります。

それは、コンビニやスーパー、自動販売機などの照明です。
コンビニやスーパーでは1000〜2000ルクス程度の明るさがあるといわれています。

太陽光は数千〜数万単位ですが、一般的な事務所の目安である750ルクスと比較するとかなり強い光ですよね。
光の強さが強ければ強いほど、体内時計をずらす力も強くなります。

また、本来は朝起きて15時間ほど後からメラトニンが分泌され始めます。
7時に起きたら、夜22時頃ですね。
しかし夜に強い光を浴びると、メラトニンの分泌がその場で抑えられ、眠気は遠のいてしまいます。

体内時計を良い状態に保つには、夜に強い光は浴びないことが肝心。
コンビニやスーパーはできるだけ夕方までに利用するのがおすすめですよ。