朝起きて、夜になったら寝る という人間の基本的なリズムは、 体内時計によって コントロールされています。
体内時計が刻むリズムは 24時間より少し長いため、 何もしなければどんどん 遅寝遅起きになってしまうはずです。

でも、私達はそれほど意識しなくても 毎日だいたい同じような時間に 寝て起きることができます。
これは、朝、目から光が入ることによって 毎日体内時計がリセットされている からなのです。

体内時計をリセットするためには、 とにかく朝起きたら 光を浴びることが大切。
それも、2000-3000ルクス程度の強い光が必要といわれています。

目安として、一般的な事務所の明るさが 700-800ルクス程度。
室内光では、なかなか強い光を浴びるのは 難しいです。

一方、太陽の光は桁違いに強力です。
晴れた日では10万ルクス程度、曇りの日でも数千〜1万ルクス程度の明るさがあります。
分厚い雲に覆われた雨の日はもう少し明るさが落ちますが、それでも室内光よりは強いです。
太陽の光を浴びることは、体のリズムを整えるために必要不可欠なのです。

また「浴びる」とは言っても、 体内時計のリセットに必要なのは 目から入る光です。
日光を皮膚に浴びる必要はないので、 日焼け止めを塗っていたり、 上着を着ていたりしても大丈夫ですよ。

朝起きたら、部屋のカーテンを開けて 陽の光をしっかり取り入れましょう。
特に午前中の早い時間に、 できるだけ窓際で過ごしたり、 10〜20分程度外を歩いてみるのも 効果的です。

これから日が短くなる季節ですね。
太陽が出ている間に日光をしっかり浴びて、 身体のリズムを整えていきましょう。

どうしても睡眠を削らざるを得ないことも 時にはあると思います。
知ってほしいのは、 それで大丈夫、ではないこと!
ミスが増えたり効率が落ちることを 知った上で、 それでもやるのか/一旦寝るのかを考えると、 ベストな選択ができるのではないでしょうか。