体の調子に問題がなくても、「眠れなかったらどうしよう」という不安が不眠を引き起こすことがあります。
眠ろうと頑張るほど脳は緊張し、かえって覚醒してしまうのです。

リラックスして眠りにつくためには、眠ろうとする努力を手放していく必要があります。
そのために大切なのが、今この瞬間に意識を向けることです。
私たちは過去のことを考えれば後悔し、未来のことを考えれば不安になってしまうもの。
しかし眠るために必要なのは、過去でも未来でもなく今に戻ることです。
今の感覚に意識を向けると、頭の中の考え事から距離を取りやすくなります。
この、「今この瞬間に注意を向けること」やその状態をマインドフルネスと呼びます。
やり方はとてもシンプルです。
布団に入ったら、まず呼吸に意識を向けます。
鼻から空気が入る感覚、胸やお腹がふくらむ感覚、吐く息で身体が少しゆるむ感覚を観察します。
呼吸をコントロールするのではなく、ただ「今、吸っている」「今、吐いている」と気づくことが大切です。

途中で雑念に気づいたら、「今、考え事をしていたな」と考えて再び呼吸へ意識を向けます。
「考え事をしないように気をつけよう」と思っても、なかなかできるものではありません。
そうではなくて、「考え事をしたら元に戻ろう」と意識して繰り返すことが大切です。
マインドフルネス自体も、「眠るためにやる」と思い過ぎないことがポイントです。
結果を求めるのではなく、呼吸に意識を向けて、ただ心と身体を休ませることを目指しましょう。
すぐに眠れなくても、焦らず継続してみましょう。
ただし、深刻な不眠は自分で抱え込まないことも重要です。
✔何週間も眠れない
✔日中の仕事や家事に支障が出ている
✔強い不安や落ち込みがある
などの場合は早めに医療機関に相談してくださいね。

