あなたには、運動習慣はありますか?
昼間に運動することで、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。
このセロトニンは、睡眠ホルモンである「メラトニン」になります。
賢い眠りにつくために、このメラトニンに活躍してもらいたいもの。
となると、運動習慣は必要そうですよね!!

でも・・・
実は・・私には運動!と言える運動習慣はありません。
運動が苦手で、春の体力測定が嫌でしょうがなかった記憶しかありません(笑笑)
でも、身体を動かしています!と胸を張って言えます(笑)
またまたぁ・・と思われたのではないですか?
今回は、私の行なっている運動についてもお話していきたいと思います!

お仕事柄デスクワークが多い方は、座りっぱなしが気になるところです。
厚生労働省は座りすぎのリスクとして、座りすぎていない人と比べて、寿命が短い、肥満度が高い、2型糖尿病や心臓病になりやすいと報告しています。普段、運動しているかどうかにかかわらず座りすぎていると2型糖尿病の人が多かったというアメリカの研究があります。
アメリカの看護師、68,497人に、普段の運動習慣とテレビを視ている時間を調査したところ、運動習慣のあるなしに関係なく、テレビ視聴時間が長くなるほど2型糖尿病になる危険度が高かったというのです。1週間にテレビ視聴が1時間の人と比べて1週間に40時間以上テレビを見ている人では、1.7倍2型糖尿病になりやすいというのです。1)

ところで、身体を動かすとはどういうことでしょう。

みなさん、ニートという言葉をご存知ですか?
「Not in Education, Employment or Training」のニート(NEET:「学校に通わず、働きもせず、職業訓練も受けない」の頭文字をとってNEETと呼ばれる )が一般的かもしれません。
ここでお伝えしたいニートは、NEAT(Non-Exercise Activity Thermogenesis)であり、非運動性活動熱産生のことなのです。この「非運動性」に着目してほしいと思います。

1日の総エネルギー消費の30%程度が、身体活動によるものと言われます。この身体活動と呼ばれるものには、水泳やジョギングのようなものの他に、家事をする、通勤するといった日常生活での活動があります。この日常生活の活動をうまく使っていこう!というのが、お伝えしたい「ニート(NEAT)」なのです。
つまり、普段から意識して身体を動かすことでガッツリ運動に変わる運動習慣を手に入れましょう!!というご提案です。

私は普段昇りのエレベーターは使いますが、下りのエレベーターは使わず階段を使いますし、犬を飼っているので夕方の散歩は30分以上かけます。
台所で料理をする時間に立っていることもニート(NEAT)!そこに、ちょっと片足上げて炒め物すると、さらにニート(NEAT)!!
そう!まさしくこれが、目指す「ニート(NEAT)」となるわけです。
ぜひ、コツコツニート(NEAT)にチャレンジしてみてください。

どうですか?
運動嫌いの私でもできている!という理由をご理解いただけたのではないかと思います。
もちろん、身体を動かすのが好きな方は、テニスやゴルフ、ジョギングなど好きな運動をしっかりしていただくことを推奨します。

私たちが身体を動かすことは、バランスをとることや、運動をするための計画を立てるなど様々な脳活動を必要とします。また、五感を通じてたくさんの情報を処理しています。
夜になると、これらの処理が多いほど脳の中はゴミ屋敷のようになっています。このゴミは、神経細胞の残骸です。赤ちゃんから高齢者まで、年齢を問わずこのゴミは発生するのです。(このシステムを、グリンファティックシステムと言います。詳しくはまたの機会にお話ししますね。)ただ、このゴミ処理の機能は年齢と共に落ちていきます。
それら脳のゴミを大掃除して、メンテナンスしてくれているのが、まさしく「睡眠」です。睡眠中に脳内のゴミを洗い流してくれるのです。
そのために、「睡眠」によって、脳のなかのたくさんの情報を整理や、記憶力アップにつながるというわけなのです。

今回のオススメ
・昼間の活動量を、ニート(NEAT)うまく使ってアップさせよう!

さて、皆さんの睡眠は賢くなってきていますか?
私毎ですが、50歳を超えて大学院試験にチャレンジ!
なんと合格いただき、現在もう勉強中です(笑笑)
あなたもぜひ、睡眠をコントロールして賢い睡眠から、やりたいことにチャレンジできる身体と脳を手に入れてくださいね!

 

1)https://www.mhlw.go.jp/content/000656521.pdf
参考図書:⻄野精治「スタンフフォードの眠れる教室」幻冬社
クルスティアン・ベネディクト ミンナ・トゥーンベリエ
「Sleep,Sleep,Sleep」サンマーク出版
メンタリスト DaiGo「賢者の睡眠 超速で脳の疲れを取る」リベラ
マシュー・ウォーカー「睡眠こそ最強の解決策である」SB Creaitive
脳科学者茂木健一郎「眠れなくなるほど面白い脳の話」日本文芸社
脳神経外科医 奥村渉「脳のゴミを洗い流す「熟眠習慣」」すばる舎
東京大学大学院・医学博士 酒谷薫「じぶんでできる熟眠脳のコツ」ビジネス社