秋もぐっと深まり1日の寒暖差の大きい日が続いていますが、みなさんはパジャマの衣替えはもうされましたか?最近は様々な素材のパジャマやリカバリーウェアが発売されています。しかし、パジャマの素材や色などの選び方によって実は睡眠の質が変わってきてしまうほどパジャマは睡眠の質を左右する要のアイテムでもあります。
そこで今回は、秋冬用のパジャマの選び方について解説をします。
パジャマは肌に一番近い寝具であり、寝るためのユニフォーム
私はいつも「パジャマは肌に一番近い寝具」「パジャマは寝るためのユニフォーム」とサポートしているアスリートにも伝えています。というのも、パジャマはそもそもの作りが普通の洋服と大きく異なります。例えば同じMサイズの表記でもパジャマは普通のお洋服より、脇の下の寸法がゆったりしていて、肩の袖口の傾斜がゆったりしている寸法になっています。そのため寝返りを妨げす、深部体温(脳や内臓の温度)をスムーズに下げやすいつくりになっています。サイズだけでなく、パジャマと普通の洋服では袖のつけ方や縫製がそもそも異なっているので、まさにパジャマは寝るためのユニフォームなのです。私も実際にパジャマの商品開発をした際に、洋服を製造している工場がパジャマを製造できるというわけでないということを知って、パジャマと洋服では製造ラインが異なることを実感しました。
では、どのようなポイントに気をつけてパジャマを選べばよいのでしょうか?そのポイントをご紹介します。
ポイント①:汗が溜まりにくい通気性のよい天然素材を選ぶ
寒さ対策にと、暖かさを優先してモコモコ素材のパジャマを着て就寝していませんか?モコモコ素材のパジャマはポリエステルなどの化学繊維で作られていることが多く、暖かさはあるものの吸湿発散性や通気性が劣っており、汗をかいてもそのまま蒸発できずに汗が冷えて寝冷えや肌のかぶれやかゆみの原因にもなりかねません。秋冬ならばそこまで吸湿発散性や通気性にこだわらなくてもいいような気もしますが、冬であっても寝ている間にかく汗はコップ一杯分とも言われており、とくにお子さんは大人よりも汗を多くかきます。そのため、秋冬であっても「通気性」はパジャマ選びにおいて大切なポイントになります。汗を発散し通気性を確保するためには、綿などの通気性のよい天然素材のパジャマがおすすめです。綿だと寒いのでは?と思ってしまいますが、秋冬は「生地の織り方」に気を付けてあげると通気性がよく、暖かいパジャマを選ぶことができます。例えば、三重ガーゼのパジャマや中綿が入っているキルトニットのパジャマは綿素材のものが多くでています。綿でできたネル素材のパジャマも通気性と暖かさを両立できおすすめですが、ネル素材は生地表面が起毛しているので、寝返りをするときに毛布や布団が引っかかり寝返りがしにくいケースもあるので注意が必要です。もちろん同じ天然素材でもシルクもパジャマに持ってこいの素材ではありますが、手洗いでないといけないなど、変色や虫食いのリスクもあるので、洗濯のしやすい綿素材の物が一番使いやすいと思います。

ポイント②:パステルカラーなどの筋肉の緊張を解く色を選ぶ
パジャマの色は「なんとなく」や「好きな色」という感覚で選んでいた方がほとんどではないでしょうか。実は選手の方にも「肌から眠る」と話しているほど、パジャマの色は睡眠の質にも影響を与える重要なポイントなのです。両目を隠した状態で体に色のついた光をあて、脳波や汗の量から筋肉の緊張度を調べた研究では、ベージュやパステルカラーが一番筋肉の緊張度が低く、リラックス状態になったと発表されています。次いで青色や緑色もリラックス状態が高いという結果が出ています。パジャマの色は、パステルブルーやパステルピンクなどの柔らかい色合いのもの、青色でも濃すぎず薄い色の物を選ぶとリラックスして眠りやすい環境をパジャマからつくることができます。
ポイント③:締め付けが少なく、装飾が少ないものを選ぶ
締め付けがあると、寝返りがしにくい上にリラックスの神経と言われている副交感神経の働きにも悪影響が出て睡眠の質が下がりやすくなってしまいます。とくにウエストのゴムがきつい場合は、ご自身の体型に合わせて調整しましょう。また、フードなどの装飾がついていると寝ているときに身体に当たって気になってしまうなど、痛く感じることもあるので、できるだけシンプルなパジャマがおすすめです。特にうつ伏せ寝の方はボタンタイプのパジャマだと痛いこともあるので、ボタンのない被りタイプのパジャマを選ぶと良いでしょう。
まとめ
寒さ対策にと、暖かさを優先してモコモコ素材のパジャマを着て就寝されており方も多いかと思いますが、実は逆効果。モコモコ素材が寝冷えや睡眠の質を下げている要因かもしれません。3つのポイントを意識しながら自分にあったパジャマを選んでみてくださいね。

