これには女性ホルモン、とくにプロゲステロンが関係しています。
人間の体温は一日の中でも変動があり、夕方は高く、朝方に低くなります。
そしてプロゲステロンは、この一日の中での体温の変動を少なくすることがわかっています。
体温がぐっと下がるときにわたしたちは眠気を感じますが、プロゲステロンの影響により
体温の変動が少なくなると、体温の下がり具合もゆるやかになります。
これにより、眠気が起きにくくなると考えられているのです。
また、プロゲステロンは眠気を強くする働きもあります。
朝晩の体温のメリハリがなくなることも合わさって、
夜とは逆に、日中は眠気がでやすくなります。
ちなみにこれは、生理前だけでなく妊娠中も同じです。
妊娠中はお腹が大きくなることなど他のことも睡眠に影響しますが、
プロゲステロンが増加することも、不眠や眠気の原因となります。
対策としては、昼と夜のメリハリをつけることが大切です。
規則正しい生活を送り、朝〜午前中は日光をよく浴びましょう。
体温のメリハリをつける方法としては、入浴があります。
お湯につかると一旦体温が上がって、
そのあと急降下することで眠りにつきやすくなります。
寝る1〜2時間前に、シャワーではなくしっかり湯船につかるのがおすすめです。
また、運動も効果的です。
運動は体温を上げるので、その後体温が下がったときに眠りやすくなる効果があります。
できるところから生活の中での工夫を試してみましょう。
症状がつらい場合には受診して相談してみてくださいね。